学びラボ4U館林校です!
本日は中級者レッスンがありました。
今回は受講生さんが目指す英検2級の過去問にチャレンジしてもらいました!
なぜ英検2級の過去問にこのタイミングで挑戦したかというと、
「現在、自分が取り組んでいる学習内容に納得感を抱くため」です。
人は、自分で納得したことでないと心から本気で取り組むことができません。
「納得する」とは、「今の自分に必要だ」と感じることです。
現在、「単語」と「準2級の長文」に日々取り組んでいるところですが、
モチベーションを維持するために、目標である2級の長文を解いてもらい、
今の自分に何が必要かを、自分で考えてもらうための内容でした。
この受講生さんは非常にセンスがよく、問題にはパーフェクトで答えられていました。
ところが、「長文が何を言っているか全然分からない」という感覚も抱いたようで、
その原因を一緒に探りました。
長文を読めない理由は主に3つあります。
①分からない単語が多い
②分からない文法が多い
③情報の位置付けが分からない
この受講生さんの場合、大きく2級の長文の読解を困難にしている原因は
①と③でした。
なので、2級の文法を学び始める前に、語彙力の強化と情報の選別の訓練をすることにしました。
ただ、指導者側が必要だと思っていても、それを受講生さんに実感してもらえないことには
二人三脚で成長していくことはできません。
そこで今回は過去問を解いて、なぜ①と③が必要なのかを体験してもらうことにしたというわけです。
今回は特に、③について説明していこうと思います!
高校生くらいのレベルになってくると、「この部分がどんな情報を意味しているのか」と混乱するのは大体以下の3つです。
①would, could などの助動詞のニュアンスが分からない
②to, for, as などの前置詞の解釈をどうしていいか分からない
③修飾節と被修飾節が見分けられない
今回は特に③について「吹き出し」を用いながら見分けていく練習を行いました。
例えば後置修飾で代表的な関係代名詞では説明される言葉(先行詞)と説明している言葉(関係代名詞節)を上のように書き込んで行きます。
頭の中では
「私は見た、女の子を…どんな女の子かっていうと…公園で遊んでいた子か」
みたいな感じで意味をとっていきます。
この「どんな〇〇かというと…」というのがポイントで、説明されている言葉と説明している言葉がはっきりと区別できていないとこの理解のプロセスを追えません。
そこで、後置修飾が起こるパターンを体で覚えていってもらうわけです。
もちろん、知識としては後置修飾が起こるパターンとして
①前置詞による後置修飾
②不定詞による後置修飾
③関係代名詞による後置修飾
④関係副詞による後置修飾
⑤現在分詞、過去分詞による後置修飾
などを説明することもできますが、知識として持っていることとと瞬時に判断できることの間には大きな壁があります。
長文を読みながら瞬発的に理解できなければ、リスニングではより苦労をすることになります。
なので、知識はそこそこに、あとはとにかく感覚的に覚えていくための練習が大切になってくるわけです。
ほぼ全ての時間を長文読解に費やしたのにも関わらず、集中を切らさずに頑張り切った受講生さんの熱意が素晴らしかったです!
これからも受講生さんの本気に、こちらも本気で応えていきます!
ではまた!