母音を【アルファベット読み】に変える"E"

学びラボ4U館林校です!

本日は単語を読む際に役立つ「マジックe」について説明していこうと思います!

さて、皆さんも一度は疑問に思ったことがあるのではないでしょうか?

nameってネイムって読むけど、そのまま読んだらナメじゃね?

ここには実は、「マジックe」と呼ばれるルールが隠れているのをご存知ですか?

まず、英語には語末にeがつくと発音されないという「サイレントe」というものが存在します。

come   hav  give   love

これらは、語末につくことで「読まれないe」となります。

本来であれば /ɛ/(エ)と発音されるはずですが、

ここでは単純に音を落としてしまいます。

come: c-o-m (ク-ア-ム)

have: h-a-v(ハ-エァ-ヴ)

give: g-i-v(グ-イ-ヴ)

love: l-o-v(ル-ア-ヴ)

“e” の音を、単語の発音の中に含めずに無視しちゃってOK!

ところが、そんな「サイレントe」の中に、前の母音に影響を与える”e”が存在します。

それが「マジックe」です。

どのような影響を与えるかというと、

直前の母音の読み方をアルファベット読みに変えるという影響を与えます。

name

本来、”a”は /æ/(エァ)や /ʌ/(ア)と発音されるのが一般的です。

この読み方を「フォニックス読み」と呼びます。

ところが、nameのように 「a-e」と子音を挟んで母音と”e”が並ぶと、

“e” は消える前にその母音を「アルファベット読み」に変えてしまいます。

そのため”a”は「エイ(二重母音)」という発音に変わります。

もちろん、サイレントeの一種であることから、最後に”e” は消えてしまいます。

name: n-A-m (ヌ-エイ-ム)

これがname が「ナメ」ではなく「ネイム」と発音する理由です。

もちろん、”a” 以外の母音である i, u ,e, o にも同じように影響を与えます。

いくつか例を見せますね。

bike   tub  athlete   joke

それぞれ「アイ」「ユー」「イー」「オウ」というアルファベットの読み方に変わります。

最終的にどのように読むか、ぜひぜひ考えてみてくださいね!

より詳しくマジックeを説明している記事も参考までに紹介しますので、

興味があればぜひ!

脳は一度に二つのことはできない

脳はマルチタスクが苦手」という話を以前書かせていただきました。

そのため、単語を読むときは発音に注意して綺麗に読めるのに

会話になると途端に発音に注意が払えなくなることが起こります。

なぜなら、会話の際には「会話する内容」に全神経が集中しているからです。

では練習した発音はいつ会話の中で綺麗に現れてくるのでしょうか?

それは「無意識のレベルで口の形を整えて発音できるようになったとき」です。

今、意識しながら練習している内容は、反復を繰り返していくうちに、

意識しなくても自然とできるようになっていきます。

その過程は、自動車免許を取ったことがある方なら想像しやすいかと思います。

初めて車に乗るとき、

「シートベルトを閉めて、鍵を差して、サイドブレーキを引いて、ブレーキを踏みながら、鍵を回して…」

と発車するだけでも頭の中でいろんなことを考えていたはずです。

ところが、何度も反復しているうちにほとんど何も考えなくても自然と発車ができるようになるのです。

これは、一連の行動の流れが記憶として「圧縮」され、

ほとんど意識しなくても行えるようになったからです。

意識して行う脳内の処理スペースを「ワーキングメモリ」というのですが、

いちいち意識しなくてもできるようになることで、一連の行動はワーキングメモリから外れて

無意識の領域に浸透していきます。

するとその分、ワーキングメモリが広くなるため、他のことができるようになるのですね。

お喋りしながら車を発進させたりすることができるわけです。

なので、この受講生の方が仰る通り、「慣れると上手くなる」のです。

ただし、慣れるためには何度も反復練習が必要です。

それも、同じことを何度も繰り返すよりも、様々な変化を加えた反復練習の方が効果的です。

いろんなパターンで楽しみながら身につけていきましょう!

全部はっきり発音すると、英語っぽくなくなる!?

英語にはアクセントというものが存在します。

綺麗な明瞭な発音を意識するのは「アクセント」が置かれる音だけでいいのです。

それ以外は、言葉は乱暴ですが「雑に」発音しても大丈夫!

英語には「曖昧母音」という音が存在します。

(Schwa Soundとも呼ばれます)

それは、「英語の中で最も多く現れる母音」とも言われており、

アクセントがない箇所での母音に多く適用されます。

つまり、「アクセントがない箇所は曖昧でいいよ!」っていうルールが適用されているってことです。

これが英語をリズミカルにするのに一役買っているわけですね。

マジックeからはだいぶ離れてしまいますので、今日はざっくりとしか説明しませんが、

ここら辺も英語の発音を綺麗にしていくために必要な箇所なので、

どこかで詳しく書こうと思います!

それではまた!