音と文字がつながれば単語が増える
学びラボ4U館林校です!
今回はダイグラフの一部と音のブレンディングを練習した受講生さんですが、
読める単語が一気に広がりました。
今までは「一つ一つの文字がどのような音を担当しているかよく分からないけど、とりあえずこの単語はこういう発音」という感覚で覚えていたようですが、
今では、「この単語はどのような音になるのだろう?」と文字から推測しながら読めるようになりました。
誤解がないように言っておくと、単語の発音というのは文字からは正確に読み方を判断する術はなく、
漢字と同じように「読み方」と合わせて覚えていかなければいけません。
ただ、何の規則性も見出せずにただ音を覚えていく学習法では単語は広がっていきにくいわけですね。
そこで、「この文字(列)はどのような音を担当する傾向にあるのか?」という視点を持つことが今後の単語学習の効率に大きく影響を及ぼします。
ところが、英語の学習の始めは数字や月、曜日などから勉強する傾向にあり、フォニックスやダイグラフの規則から外れたものも多く含まれます。
中学生の時にWednesday を覚えるときに「ウェドゥネスデイ」と読み上げながらスペルを覚えたのを今でも覚えています。
このように、学習の初期段階で「英単語は文字と音を別々に覚えていかなければならないんだ」という思考になってしまい、文字と音の関連性に意識が払われなくなってしまいます。
そこで、学習初期の段階から、「フォニックスを習得してもイレギュラーな単語は確かに存在する」という例外の存在を知っておいた上で、
ルールに則って発音が生成される単語から練習を始めていくことが必要です。
このときに、ローマ字はそれなりに理解の足掛かりになるのですが、
英語の特徴である「子音のみでも音として成立する」という日本語との大きな違いには注意を払わなければいけないと感じています。
子音と母音が分離されるだけでも、英語の発音は飛躍的に向上します。
文字だけだと伝わりにくいかもしれませんが、like を「ライク」と発音したときに最後が「ku」で終わってしまうと子音と母音がうまく分離できていない状態になってしまいます。
子音と母音がくっついて発音されることで、単語の「音節」が増えてしまい、途端に英語っぽくない発音に聞こえてしまうため、「子音は子音だけで発音する」という感覚を早い段階から練習して掴むことも重要だと考えます。
理論的理解より体験的学習を
文法でも発音でも何でもそうですが、方法論や理論を取り入れようと思えばキリがありません。
ところが、これからやろうとしていることが「英語を話せるようになること」だとすれば、
それはすなわち技術を身につけようとしているということです。
技術を身につけるためには、とにかく練習の積み重ねが必要です。
理論を学んだとしても、新しい技術を習得することはありません。
あるのは、膨らんでいく知識と「勉強をした」という達成感だけです。
これが悪いとは思いませんが、「英語を話せるようになりたい」と思っているのであれば、
その目的からは少しずれているように感じます。
今回のレッスンで受講生さんは、ずっと声を出して練習していました。
練習の質を上げていくために理論があります。
技術習得の効率を上げていくために理論があります。
理論そのものを学ぶのは、指導者や学者の専門分野です。
英語で圧倒的に不足しがちなのがこの「体験的な学習の時間」です。
インプットとアウトプットを車の両輪のようにぐるぐる回していきたいですね!
ただし、学習初めの段階ではインプットの比率が多くなるのもまた事実ですから、
座学も大切です。
ここは誤解のないようにいっておきます!
それではまた!
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